Replay my 2024
まえがき
今年紹介したい曲をまとめました。
今年リリースされた曲もありますが、それだけでもありません。今年私がよく聴いた曲が中心ですが、そうでなくとも取り上げたい曲も入れています。
また、寄り道と称して、関連して紹介したい曲も入れています。
青文字はリンクです。寄り道の曲ほか、リンクを踏んで回遊できます。
ただ聴きたい。そういう人のために、またBGMなどとして流したい人のために、Spotifyのプレイリストを作りました。寄り道の曲も入っています(Spotifyに無い1曲を除く)。
この記事が想定する楽しみ方はこんな感じです。
各曲の記事を読んで聴く
気になる曲の記事だけ読む、聴く
記事冒頭のプレイリストだけ聴く
プレイリストのなかから気になる曲・気になる部分だけつまみ聴きする
あとがきだけ読む。正しい読み方とされる
なお、アーティスト名は尊敬から敬称略で表記します。
曲順は通しで聞いたときに流れが良くなるようにしました。出会った順番ではないです。おかげで一番紹介したい曲が最後になってしまった。どうしてこうなった。
あとYouTubeの動画は、一部YouTube Music / YouTube Premiumでしか見れない可能性があります。その時はSpotifyをお使いください。
では本編です。
https://open.spotify.com/playlist/11iFh71HASqqeJ1vWyerfN
https://www.youtube.com/watch?v=uj-MqirgP9s
https://open.spotify.com/intl-ja/track/0tNe21QsMVJaNDIacFR06G?si=73fa0a84bb364b57
Apple Musicの新曲紹介欄に現れて知った曲。作詞・作曲は葛谷葉子、編曲は冨田恵一。どちらも好きなミュージシャンで、はい大勝利って動かずガッツポーズした。 正確には、聴き始めたときは編曲者が誰かは知らなかった。が、まあ特徴的なサウンドでこれ冨田ラボだろと思ったらその通り。稀によくある。
落ち着きつつ抑揚のあるメロディーから出てくる滋味。それに沿う、ときめきの震えがふわりと伝わってくる歌詞。その震えにしっかり応える、往年の冨田ラボ(Everything - MISIAのような)を思い出す一つひとつの音が丁寧に織り込まれた生楽器中心のサウンド。特にドラムとベースの刻みがマジでいい。 歌声にも25年の熟成が感じられる。寄り道で紹介しているAll Night - 葛谷葉子と比べるとよく分かると思う。ニュアンスはより繊細になりつつ、芯のあるゆらぎが存分に出ている。 https://www.youtube.com/watch?v=iZOhW-2jQS4
(埋め込みでの再生が許可されていない動画は↑のようになってしまう)
https://open.spotify.com/intl-ja/track/3D3BLUIqFbRhnH00SaNMil?si=da847e27450a423d
YouTubeで出てきて知ったはず。
中島愛15周年記念ライブで発表された曲らしい。中島愛と、その歌声から生まれたGUMIのデュエット。両者は微妙な関係にあると思う。生成AIの登場で、歌手の存在が脅かされるように感じられる事例もある。そんな中、この曲は歌手の方から手をとりあおうとしているように思える。歌詞もそんな感じのテーマで、非常にほっこりする。
https://www.youtube.com/watch?v=3nlSDxvt6JU
https://open.spotify.com/intl-ja/track/7zHq5ayXLxpJ89392EYm1L?si=8792fab82cc645e7
Snail's Houseは前から知っていたが、この曲の音の広がりは特にすごい。多幸感に包まれる。かつKawaii Future Bassの特徴も全部盛りという感じで、学ぶにもいい曲なんじゃないかと思う。 https://www.youtube.com/watch?v=8DsNRWy3Q0Q
(バズった直後、公式が1時間耐久動画を上げている。有能)
https://open.spotify.com/intl-ja/track/4mx756ehrFAIky4IeJKOUa?si=ce2d48a390094a50
1週間くらいイヤーワームしていた。これでゼンレスゾーンゼロ始めたくなったが結局やってない。 https://www.youtube.com/watch?v=8ZP5eqm4JqM
https://open.spotify.com/intl-ja/track/0Gp8MWnUzS5V2lvTr25c2A?si=173b800d486a436a
圧倒的な歌唱力、そこに集まる良曲の数々で、まさにミューズだなあと思っていた。
それでアルバムをApple Musicのライブラリに入れていて、その結果のレコメンドでこの曲が出てきたはず。それで知った。
本曲にはこれまでから一段と向上された表現を感じる。声に余裕というか、バウンスを感じる。踊るような優美で軽やかな動きのつけ方。もともとロック的な歌唱力は抜群にあったところに、AAM的な歌い回しも得たように見える。技術の幅はそのまま潜在的な表現の幅につながるわけで、これからの曲も楽しみ。 https://www.youtube.com/watch?v=2Qnqm3MHVZM
https://open.spotify.com/intl-ja/track/3TF6zST4pvaoaUwekLUZEx?si=37b8143248a14b6a
知ったのは去年だったと思う。けど今年も引き続き聞いていた。低音が出るスピーカーで聴くと気持ちがいいんだこれが(ヘッドホン・イヤホンならそれなり以上であれば十分楽しめる)。
深く沈むシンセベース(808ベースなのか?)の強弱のつけ方、タイミングの付け方が超有機的。機械的なヒップホップ的ドラムパターンとの対比で一層活きてくる。 2:23-24あたりのベース→フランクリンのWhooの流れ、タイミングが完璧すぎる。
https://open.spotify.com/intl-ja/track/4otzZSGBV0lQa9OW3PR7FT?si=a59e2551295842b1
鷺巣詩郎が関わっている、っていう理由だけで15年ほど前にアルバムを買った。 https://gyazo.com/d4b7675cb2df97ceaf747e7c928866e2
その時も聞いていたが、歳が音に追いついていなかった。あまりハマれなかった。
最近聴き直すと、良い。音に派手さはないが、脳髄に染みるダシのように音の一つひとつが五臓六腑に染み渡るのだ。まだ歳が音に追いついている気はしない。
そして低音が出るスピーカーで聴くと気持ちいいんだこれが(2回目)。
今回はそのうちこの曲を挙げた。「音に派手さはないが……」の下りを一番感じる曲だから。
(ジャケットでちょっと紹介するのを躊躇った。けど音がいいので載せた)
https://www.youtube.com/watch?v=EQm2aSyI-F8
https://open.spotify.com/intl-ja/track/6DwUjI95sKy6K9KTQ7Bj43?si=5cdce5e9ee4a4a56
https://www.youtube.com/watch?v=GgvMSSiZMi8
https://open.spotify.com/intl-ja/track/594a2gJwaid7KGIn9QhYJL?si=781ddf9caa2c43ce
とにかくカッティングギター(中央でチャカチャカ鳴ってるギターの音のこと)が気持ちいい。アップテンポな曲とミドルテンポな曲から1曲ずつ。 Cory Wongは今年6月に来日してライブをしていて、そのうちの豊洲PITに行ってきた。1時間30分ほどのライブで、MCほぼなしの音楽に浸るひとときでマジでよかった。 https://gyazo.com/62565005a73d677557012e6be26a78b5
ぶち上がっていたときの様子。画質がおわっとる
https://www.youtube.com/watch?v=4CvfiJnSp4E
https://open.spotify.com/intl-ja/track/2lSyylDDCDOKVUPQnv6Ffy?si=81e8b0fc65e14003
「というイベントでの」という書き方なのは、やってないから。あー音楽まじいいなーと思いながらやっていない。
なんで知っているかといったら、半年周年イベントでリセマラをして(もらっ)たから。やってなくてごめん。
発表自体は前年だけどサブスクで聴けるようになったのは今年。なので紹介したい曲に入れた。
この曲のようにカノン進行のような(これはそうじゃないけど)明るい雰囲気+彩り豊かなコード進行は好きなんですよね。んで何度も聴いてた。
https://www.youtube.com/watch?v=hpKAg4X30KM&t=0s
https://open.spotify.com/intl-ja/track/4IXvhtuLI0bjh7zF9sKfcV?si=f9a2b8cd3e734ba9
YouTubeのトップページかApple Musicの新着お知らせで知ったはず。
GYARIの曲は前から結構好き。プログレ的というか、ジャズ・ロック的というか。加えてこの曲のようにコードがガンガン動く曲も好きということでハマりました。 曲としての完成形は小春六花がガヤを入れているこっちなのだが、今回は曲の流れ的に六花OFF版にした。ぜひ六花あり版も聴いてみてくださいね。 https://www.youtube.com/watch?v=jft9AhIv8-g
https://open.spotify.com/intl-ja/track/1bpffcYJTQJU6CYUY6VGXI?si=e4cb1d577b26444e
この曲の作品(Re:ステージ!)のことは全然知らないのだが、この作品の曲は全体的に好き。 この曲がどんな位置づけなのか知らないが、なんかテーマ曲のように聞こえてる。
普通のアニソンといえばそうなのだが、オケのノリ具合が正確かつ軽快でずっと聴いてられる。
それに、ホーンセクション(トランペット等の金管楽器で構成されるパート)のアレンジが良い。ポップスの王道的なアレンジ(メロディーの合間を埋める掛け合いな役割+白玉でコードとサウンド作り)をしっかり抑え、活き活きしている。 ラスサビ前~ラスサビ始まり(4:17-4:40あたり)のきっちり盛り上がるホーンセクションのアレンジワークほんまいい。
この曲だけSpotifyにない。Apple Musicにはある。なにか演奏できる童謡・民謡ないかな、と調べていたところ見つけた。
この曲というよりも、この曲が収録されている日本民謡大観というアルバム……というか、民謡研究の資料? について取り上げたい。 が私が言いたいのはこれが睡眠用BGMにも使えるということ。実際今年上半期は睡眠用BGMに使っていた。 睡眠用BGMには、アンビエントやピアノソロもおすすめだが、これもおすすめ。なんせ現代的文化が入ってくる前の民謡を現地録音しているわけで、一般の人々が日常的に歌っていた日本的歌い回しがそのまま音になっているのだ。聴くふるさと、ふるさとASMRと言っても過言ではない。 https://www.youtube.com/watch?v=fzXlatlqKT4
https://open.spotify.com/intl-ja/track/0xA23rORcjZCUn6HMM0DMw?si=d66689f79e4c4f03
まず全音域にわたって音が充実していて聴き心地が良い。ぼっちちゃんの劇場版前編の心情がキュっとパッケージングされたような歌詞もいい。ボーカルがとても活きる音域のメロディーで良い。各パートの各部分に聴きどころがあって、弦楽四重奏のように実がいっぱい詰まっている。
「奏でられたら」の後の部分みたいに、最後に落ち着いた部分がくるパターンのサビ、好きなんすわ。で2番はここが省略されてラスサビの終わりまで待てをされる。そのおかげで、終わりまでおおきな括弧をくくられたかのように緊張感が続く。こういう構成もいいんすわ。
https://www.youtube.com/watch?v=H2r25lVcIHw
https://open.spotify.com/intl-ja/track/1yt4wO7dKCwsfjch8SN9aU?si=68e4380f506e404f
夭折する人がいる。音楽家に限らない。人の生死についてはある種の諦念を抱いていて、そのことに特別に何かを思いはしない。でも、その人から新たな何かが生まれることはない。それは悲しい。
でも、その人が生んだものを誰かがどこかで手に取り、何かを受け取っている。そういう脈絡の中で生きている。それを受け継いでいきたい。
まだまだ荒削りでストレートな曲と歌が心に突き刺さってきます。アニメのテーマともぴったりでした。ありがとうございます。
https://www.youtube.com/watch?v=FtVA-236Unc
https://open.spotify.com/intl-ja/track/4lBZ6NKiOL6mEgKqqLGiXm?si=23e83dc3f0ab4445
Apple Musicで、ランダム再生か自分向けのステーション(ラジオみたいに曲がエンドレスで流れる)を流していたときに出会った曲。8月頃からずっと聴いてる。
(以下私淑する者からの言)
一音目からうわいいわ、これいい曲だわ、と思って最後まで聴いたらやっぱり名演だった。
どの音もみずみずしい。大海の穏やかなうねりが1フレーズから曲全体にまでフラクタルに行き渡っている。どの音も歌っている。アドリブの展開が美しい。背景に隠れるようなピアノ(小さい音量)の音に胸が締め付けられる。音響もいいよね。一台のピアノを音空間の全てにできる場を整えている。これはアーカイブ的な目的でのライブの録音らしい。録音品質は必ずしも高いとは言えないけど、咳の音さえも愛しい(嘘、これは言い過ぎた)。
こんなに褒めちぎっているけど、演奏者自ら"In The Zone"と言っている(と商品説明に書いている)のだからいいとしましょう。実際、この曲の他の演奏も探せば出てくるのだが私が今まで聞いた中ではこれが一番名演だと思う。伸びやかで解き放たれていて、ただ弾きたいがために弾いた。そんなように聞こえるのだ。 あと録音のニクいところを言うと、この曲だけ演奏終了後の拍手がない。消え入るような終わりに、無音で締める。分かってんなーといいたくなる。
あとがき
思いのままに書くか言葉を絞り出して書いたかのどっちかなので恥ずかしくてあまり読み返したくないです。
リストアップして思いましたが、結局私はグルーヴとニュアンスが好きなんだなと。マクロな流れとしてのグルーヴと、ミクロな輝きとしてのニュアンスですね。グルーヴはリズムと、ニュアンスはブルースと言い換えてもいいかも。あと曲だけ聴いて作品を享受してないのも多い…いつかしたい気持ちはあるんですよ。
どうか私の駄文で興冷めせず、ぜひ気になった曲は音を聴いてほしいです。紹介した曲がドハマリでなくても、いい感じかもと思ったら同じアーティストの別の曲を聞くのもいいですよ。
音楽が好きではない人や、この種の音楽が好きではない人はすみません。また縁ができたときに思い出してほしい。
最後まで読んでくれた人や、まえがきの記述通りにあとがきから読んでくれた人へ演奏を贈ります。よろしければご笑覧ください。
https://gyazo.com/414772e20da93c4f10c0a6fe39f16f9e
これで締めようと思っていたのですが、なぜか投稿前日(2024-12-22)に秘書部から詞が降ってきたのでもう一曲。(内輪ネタです) 上から続けて聴くと、こちらのほうがだいぶ音量が大きいので、注意してください。
https://gyazo.com/f80b3de0ce89cfb87e514b0d866ed038
おわり!